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多彩窯業系サイディングの塗装メンテナンス



目次

窯業系サイディングとは

1990年代、30年ほど前から、それまでのモルタル外壁に代わって、窯業系サイディングの住宅が増えてきました。
窯業系サイディングも、モルタル外壁と同じく主原料はセメントですが、工場で作る工業製品ですので、一律の品質の製品として出荷できます。また、現場では製品を張り付ける工法の為、仕上がりもばらつきがありません。比べてモルタル外壁は、現場の職人技によって形成され、乾くまでの天候や気温が仕上がりを左右し、工期もかかります。
窯業系サイディングは施工や品質に加え、防火性、耐火性があり、軽量でありながら耐震性も高く、デザインもバリエーションがあるなど、数々のメリットから、大手戸建てメーカーはじめ、多くの工務店がこぞって採用。人気は現在も圧倒的で、今や新築は8割が窯業系サイディングとなりました。

日常のお手入れについて

一般的な汚れ(換気フードまわり、鳥の糞、軽いコケ、水跡など)を、ご自分でメンテナンスされる場合、散水シャワー等にて水洗いします。また、基本的に「サイディングにかかる水」は雨水を想定していますので、下から水が入り込むような角度で水をかけないことが重要です。汚れが落ちづらい時は、専用洗剤や柔らかい布等でやさしく洗ってください。汚れが落ちないからといって強くこすったり、スチーム洗浄、高圧洗浄は目地や塗膜の劣化につながるので厳禁です。

目地の劣化のメンテナンス

サイディングボードを合わせている目地部分には、シーリング(コーキング)がされています。これは、雨水などが入らないよう、防水のため。シーリング材はやせたり、すき間ができたり、亀裂が入ったりすると劣化のサイン。写真の切れ目やはがれの下の青い部分は、サイディングの内層にある防水シートです。この防水シートのさらに内層は木材ですから、水は厳禁。防水シートが切れてしまったりして、耐水性がなくなってしまわないよう、シーリングが劣化した時点で、打ち替えや打ち増しをするべきでしょう。

シーリング打ち替えの工程

1、目地をはがし⇒ 既存のシーリングを全てきれいに取り除きます。
2、養生・プライマーの塗布⇒ マスキングテープで養生し、接着プライマーを塗布します。
3、シーリングの充填⇒ 厚みが均一になるよう、シーリング材を充填します。
4、へら押え⇒ ヘラを使って空洞ができないようしっかりと圧着させます。
5、シーリング材が乾く前に、養生テープを剥がし、よく乾かしたら完成です。

塗り替えが必要なタイミング

窯業系サイディングボードは、凹凸がつけてあるものが多く、一見して石のような風合いの物もありますが、決してセメント基材のままではなく、最上層は塗料が塗られています。工業製品の塗膜は、一般的な工事でやる塗装の塗膜と比べて、長寿命です。これは、基材と塗膜にとって、一番よい環境で塗装、工法、乾燥などを行うため長寿命になるのです。とはいえ、長い間紫外線にさらされることにより、塗膜は劣化してしまいます。
日頃のお手入れで、一般的な汚れが落ちづらくなる。手で触って白い粉がつく。という場合は「塗膜の劣化」が始まっており、新しい塗膜に代える、塗り替えが必要になってきます。

【柏市】クリア塗装による塗り替え

窯業系サイディングの中でも高級なデザインに、本物のように再現された石目やレンガ調の多彩系ものがあります。このサイディングは立体的に見えるよう、多色刷りで印刷塗装されています。色のついた塗料による塗り替えの場合、元の印刷塗装と全く同じように再現して塗り替えることは不可能なため、立体感が薄れ全く違った風合いになってしまいます。
元のデザインを残すためには、クリア塗料による塗装が必要となりますが、色褪せなどの印刷塗装膜(エナメル層)の劣化については、リカバリーすることができません。劣化に気付いた時点での早めの塗装による塗膜形成が必要となります。写真の状態は塗膜の劣化により、ツヤがなくなってしまった状態です。

洗浄・下塗り・中塗り

汚れや、古い塗膜をはがすため、丁寧に高圧洗浄をし、下地のプライマーを塗布します。その上から、クリア塗料を塗布します。

上塗り完成

クリア塗料を2度塗ります。ツヤツヤに仕上がりました。今回使用した塗料は日本ペイント「ピュアライドUVプロテクトクリヤー」です。こちらの製品は弱溶剤系を中心に、フッ素系や最近は水性タイプもと幅広いラインナップです。
一般的に、窯業系サイディングは元々のサイディングボードに塗布されていた塗料と同系列の塗料を塗布することが推奨されていますので元々の塗膜タイプに合わせたものを選択するのがベスト。アクリルはアクリルで、フッ素はフッ素でということになります。
また最後に、目地の打ち替えをするのがクリア塗装の特徴です。

【松戸市】色付き塗料による塗り替え

色付きの塗料の場合、多彩サイディングの元のデザインは失われてしまいますが、色の選択肢は広がります。また、打ったシーリングの上にも塗装することができるため、シーリングが長持ちするようになります。今回ご紹介させていただくお住まいは元々近隣とデザインが少し似ているため、色変えをすることで、お住まいに個性が出てきます。

高圧洗浄・プライマーの塗布

汚れや、古い塗膜をはがすため、丁寧に高圧洗浄をした後、目地の打ち替えをし、下地のプライマーを塗布します。下地塗料には色がついているため、この時点で元々の柄はだいぶ見えなくなります

中塗り

下地の上から、上塗りと同じ塗料で塗布していきます。今回採用の塗料は岩建ホームテックオリジナルの弱溶剤系塗料のプロガードTPです。

上塗り

同じプロガードTPをさらに上塗りします。下塗り(下地プライマー)、中塗り(仕上げ塗料1度目)、上塗り(仕上げ塗料2度目)の3回塗りが塗り替えの基本工程となっています。下塗り材があるため、濃い色から、淡いトーンへの塗り替えももちろんOK。イメージチェンジをするなら、塗り替えが一番です。

リフォームさせていただいて

この度は、岩建ホームテックでリフォームしていただき、ありがとうございました。
多彩窯業系サイディングは高級なラインナップのため、元々の導入費用も高額です。立地で建売を選ばれたら外壁にさほどこだわりがないかもしれませんが、気に入って採用されたのであれば、簡単にかえてしまいたくはないですよね。
これからも長く住まいたい我が家にあった適切なメンテナンスのお手伝いができれば、嬉しく思います。

「こんな色やパターンで塗り替えたら我が家はどうなるのかな?」といった塗り替えCGサービスも無料で行っておりますので、どうぞお気軽にお声掛けください。

また、お住まいの現状に合った適切なメンテナンス方法や適合する塗料に関しても様々ご紹介させていただくことができます。ベストなメンテナンスの提供に努めさせていただければ嬉しく思います。

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